出展作家さんへのインタビューリポート |
ユーモアと優しさあふれる作品を生み出す「創感堂(そうかんどう)」
大平 久司さん(神奈川県)
イベント開催当初から毎回出展されている大平久司さん。身近にある素材を組み合わせてオブジェやストラップ、額絵などを制作されています。活動歴は20年におよび、ご夫婦で全国各地のクラフトイベントに出展されているのだとか。
不思議な生きものに感性がくすぐられます
出展ブースの前を通ると目を引くのが、ところ狭しと並ぶ不思議な生きもの。樹脂粘土をメインに作られたカラフルな作品は、動物?宇宙人?おとぎ話のキャラクター⁉と、興味をそそられます。
「感性をくすぐるものを創りたい」。そんな思いから「創感堂」という名で活動されている大平さん。見事にわたしも好奇心を刺激されました。
「ライトワン」(右)と「ライトニャン」(左)。その名のとおり電気が点きます
作品のコンセプトをお聞きすると、「コンセプトはないんです、図工の延長ですよ」。なるほど、遊び心が感じられますね。
お二人とも気さくなお人柄で、おしゃべりが弾みました
ファンの中には新作めあてに訪れる人も多く、「毎年、年に一度のイベントに向けて新作を作っています」と大平さん。
奥さんは、「20年間いろんなところで出展を続けていると、初めて会った時は赤ちゃんだった子が大学生になっていたり、カップルだったお客さんが結婚して『家を建てたんです』と報告してくれたりするんですよ」と、うれしそう。
お二人とも、遠征先で出会うお客さんとの交流を楽しまれているようです。当イベントのキャッチフレーズにも「交わす言葉手に取る喜び 繋がる想い」とあるように、顔を見ながらお客さんとやりとりできるのはイベントの醍醐味のひとつでしょうね。
心あたたまるエピソードをお聞きし、なんだかわたしもうれしい気持ちになりました。
お客さんが見せてくださったイニシャルストラップ
特に何かに使うわけでもないけれど、そばにいてくれるだけでフフフと笑みがこぼれる。大平さんが生み出す作品は、ユーモアと優しさのかたまり、なのではないでしょうか。